脳も呼吸する?

第1回のコラムで、

〝頭蓋骨は日々膨張と収縮を繰り返している〟というお話をしました。

 

〝呼吸〟と言えば、皆さん肺呼吸をイメージするかと思いますが、

実は脳も呼吸をしていて、ある一定のリズムでゆっくりと頭が膨らんだり縮んだりしているのです。

 

この脳の呼吸が正常に行われることは、私たちの健康を維持するために

非常に重要な身体のメカニズムになります。

 

『脳脊髄液』という体液をご存知でしょうか。

 

人の身体は水分(体液)が60%を占め、その体液には、血液やリンパ液があることは知られています。

その体液の1つが、脳脊髄液です。

 

脳脊髄液は、脳の中心部の脳室で血液から作られ、

それを全身に巡らせるために排出を繰り返しています。

 

脳脊髄液が作られると頭は膨張し、

脳脊髄液が脳から排出されると収縮する

 

この一連の流れを『脳呼吸(第一次呼吸)』と呼んでいます。

 

脳脊髄液の大きな役割は主に2つ。

  • 大事な脳と脳神経(中枢神経)の保護
  • 脳に栄養を補給し、老廃物を排出するという代謝機能

 

ちょうど血液が全身をめぐって身体中に栄養を届けて老廃物を排出しているのと

同じような役割をしているのですね。

 

そんな非常に重要な脳脊髄液ですが、

脳脊髄液の循環不良、つまり脳呼吸が上手く行われないと、

神経の伝達機能に悪影響を及ぼしたり、

脳圧が上がって脳内圧迫のストレスを受けることで

自律神経が乱れたり、免疫力が下がったり、

はたまた精神にも深刻な影響を及ぼしたりと

様々な不定愁訴に繋がってしまいます。

 

 

脳脊髄液の循環不良は、一般的に下記が原因で生じると言われています。

 

  • 先天的な捻じれ(体質)の問題
  • 疲労やむくみなどによる肉体的ストレス
  • 頭蓋骨のズレによって生じる硬膜の歪み

 

頭蓋骨の歪みは、第1回のコラムでもお話した通り、

噛み合わせ不良、左右の歯の高さが違うことにより、

左右の筋緊張のアンバランスを生じたり、

また下顎頭の押し上げによる側頭骨の回転によって起こります。

 

頭蓋骨が固まったり歪んだりする原因は

精神的ストレスや生活習慣と言われており、

それも1つあるのですが、

JSC療法では

この噛み合わせによる影響が非常に大きいと考えています。

 

JSC療法のデンタルヘッドセラピーでは、

噛み合わせ不良や生活習慣で歪んでしまった頭蓋骨を丁寧に緩め

正常な位置へと整えていくことで

神経・血流の流れを改善し、ホルモンバランスを整え、

さらに脳脊髄液の流れをスムーズにすることが可能です。

 

そして、その正常な状態を維持するために

噛み合わせを整える必要があるのです。

 

JSC療法で推奨しているYTプレートは、

睡眠中の呼吸を助け、

なおかつ睡眠中の噛み締めによる

頭蓋への衝撃、圧迫を和らぐことができます。

 

〝デンタルヘッドセラピー〟と〝YTプレート〟は

簡単に言えば

  • ヘッドセラピーで頭蓋骨を正常化し
  • YTプレートでその状態をキープする

という役割を担っており、 

JSC療法では両輪となる切っても切れない関係。

 

今回は脳呼吸=脳脊髄液の循環についてお話しました。

JSC療法では、脳呼吸も整えることが可能です。

 

是非、ご興味があれば一度JSC療法を学んでみてください!(^^)