なぜ噛み合わせが悪いと頭蓋骨が歪むのか?

JSC療法 ヘッドセラピストの小林美和子です。
今日は、〝なぜ噛み合わせが悪いと頭蓋骨が歪むのか?〟
についてお伝えします。

私たちの頭蓋骨は、1つの塊ではありません。
15種類、23個(舌骨を含む)の骨で構成されています。

なぜこんなにも多くの骨で構成されるのでしょうか?
それは、『動くため』です。

もしも頭蓋骨が1つの骨の塊だったら、
何か固いものがぶつかった時など
簡単にヒビが入って
割れてしまうかもしれませんよね。

頭蓋骨の中には大事な脳が入っていますので、
沢山の骨で構成することで、
ショックを吸収して
外部の衝撃から守っているのです。

〝頭蓋骨は動く〟

この大前提をしっかり頭においていただきたいです。

また、頭蓋骨は日々、「膨張と収縮」を繰り返しています。
これを第一次呼吸(脳呼吸)と呼びます。
大事な分野なので、
後々お話に出しますが、今回は話が難しくならないように割愛させていただきます。

さて、本題に戻ります。
〝なぜ噛み合わせが悪いと頭蓋骨が歪むのか?〟

頭蓋骨は1つ1つの骨が
ギザギザの〝縫合〟によって
がっちりかみ合っていますが、
よーく見てみると
耳横の『側頭骨』だけが
まるでふたのようにペタっとくっついていますね。

側頭骨だけが〝スライド関節〟になっていて
簡単に動くようになっているのです。

噛み合わせが悪いと、
夜間の強い噛み締めによって、
側頭筋、咬筋
またそれに拮抗する筋肉の緊張が起こり
そして、下顎頭がこの側頭骨を押し上げることで
側頭骨が後方に回転してしまいます。

そうすると、
両側の2つの側頭骨に挟まれている
蝶形骨
噛み合わせ不良による側頭骨の回転によって
捻じれてしまうのです。

蝶形骨は
頭蓋骨のちょうど真ん中らへんに位置していて
大脳を乗せるお皿のような役割
そしてホルモンバランスを司る脳下垂体をすっぽり覆う骨ですので、ここが歪むと色々な不調へとつながってしまいます。

こうやって
噛み合わせ不良により
頭蓋骨が歪んでいきます。
もちろん、頭蓋骨が歪むということは
三半規管の歪みにもつながりますので
やがて全身のバランスまで崩してしまうことに。

蝶形骨は非常に重要な骨なので、次回お話しますね。
〝なぜ噛み合わせが悪いと頭蓋骨が歪むのか〟
まずはその大まかなメカニズムだけ理解していただければと思います。